反重力構造

地球上のあらゆるものは、生物無生物を問わず、地表にへばり付いている。哺乳類の進化を見ても、魚類が陸に上がり、鰭が進化して四足歩行の哺乳類となった。 四足が重力を支えるのに最も適しているからだ。ところが人類は、この四足歩から立ち上がり 二足歩…

日本伝統で最近思うこと

日本には伝統と美意識という途方もない資源もある。どうしてこれを今まで使わなかったの、というような、先祖ゆずりのお宝を、そろそろ蔵から出して、ほこりをはらって眺めてみてはどうか。杉本博司による吉田五十八風、数寄屋的マンションのリノベーション…

CG技術について

上海での設計実務に際して、クライアントとの打ち合わせでは図面およびパースが必要になる。〈最終段階まで模型はあまり使わない〉こういった状況下では、パースのもつ役割は、大きい。少し前まで戸建ての住宅を設計していたのだが、パースを作るために、CG…

飄然について

町田康さんの東京飄然からもじりました。私の性格に合っていてなかなか良い表題だと思います。建築も飄々とやっていけたらと思いますが、社会的信用といった観点から、困難だと思われます。ので、うまく自分でバランスを取りながら、自分なりの方法論を見つ…

中国設計事情1

中国の設計状況で、注目すべきはディテールとスピードだ。 周知の事実であり、特筆するほどではないかもしれないが、後々のために記しておく。 今回はディテールに関して 中国の施工技術は高くない、というより悪い。現場見学に行ったり、写真をみるが、現場…

中国飄然

中国に来て、一番の楽しみはスラム散策だ。 広州での村散策が一番のその興奮のピークだった。都市が生まれ変わる瞬間の断片的風景というものを目の当たりにし、今でも脳裏を離れない。 今まで成熟した都市東京で生活し、緩やかに死んでいくであろう街を傍観…